日本の家族と電話でネコの話をして、数時間後、うちのネコが前の道路で轢かれた。家の前で轢かれたうちのネコを庭に埋めるのはこれで3 - 4度目か。最近しばらく事故がなかったが、やはり確率の法則は裏切らなかった。
道路を横切って向こう側に遊びに行く癖のついたネコだったから、多少の覚悟はあった。でも、つらい。まだ温かいネコを抱えて庭に向かうのは。
頭をやられたらしい。道路から抱き上げて間もなく、動かなくなった。おそらくまだ体が動いている時も、気は既に失っていたはず。「苦しむ間もなかったはずだよ」と、事故の瞬間を目撃してしまった妻をなぐさめる。あまり救いにもならない言葉だが、どうせ死ぬなら、苦しみは短いほうがいいに決まってる。死ぬネコにとっても、看取るほうにも。
ネコはもう苦しんじゃない。死んだのだから。体はまだ温かいけれども。
庭の片隅に土を掘り、楽な格好で横たえてやり、頭を西方浄土の方に向け、お気に入りのおもちゃを入れてやり、柔らかな毛並みをもう一度なで、白布をかけ、土をかぶせ、線香をたて、手を合わせる。
そして、道路に水を打ちに行く。
速すぎたのだ、ネコには。
わたしたちのスピードは、いくらなんだって速すぎる。
こうして死なれる度に、それを思う。
今の人間のスピードは、いくらなんだって速すぎる。
さよなら
E' morta la gatta nostra stasera. Come tante altre gatte anche questa, attraversando la strada davanti a casa, travolta da una macchina che andava troppo forte.
"La velocità ci uccide", è proprio così, oggi noi umani camminiamo troppo veloce. Poi, tutta sta fretta, per arrivare dove?
2008-04-30
2008-04-21
人、羊、馬、牛、そして、、、
Ultimamente sono andato diverse volte nei Monti Sibillini, ma mi manca la voglia di mettermi a lavorare sulle immagini scattate. Intanto metto le foto della domenica scorsa, quando siamo andati a passeggiare a Forca di Presta presso Castelluccio. Prima di arrivarci, ci ha bloccato la strada la manifestazione di transumanza a Monte Gallo.
Transumanzaという言葉を辞書で調べると、「家畜の季節移動」という言葉が出てきます。なんだか妙に硬い訳語ですが、要はハイジのペーターが家畜を連れ、季節によって山を下りたり上ったりしていたあれです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Transumanza
http://it.wikipedia.org/wiki/Transumanza
今でも山に登ると、牧草地(主に休耕中の畑と山間部の草地)を求めて移動するヒツジ飼いの姿を見ることはありますが、現在は自動車道をヒツジたちに歩かせることは法律で「一応」禁止されているようで、長距離の移動はトラックを使用しているようです。
何でも少し昔までは、羊を連れてかなり長い距離を歩いて移動することがあったようです。実際どんなルートをたどって歩いたのか、今も残っている野道はあるのか、どこで寝泊まりしたのか、など、いつか調べてみたいテーマです。
典型的な3K労働とも言われている羊飼い。今となってはその大部分がイタリア人ではなく、隣国アルバニアの出稼ぎ羊飼いだと言うことです。どれほどきつい仕事なのか、やはり孤独な仕事なのか、果たして放浪の吟遊詩人スナフキン的な要素はあるのかないのか、本当にもうからないのか、体験してみたいですね。
写真のヒツジの群れはそんな習俗を回顧する祭りの場面です。日曜、妻と山(Forca di Presta, Castelluccio近辺)へハイキングに行った時、Forca di Pesta峠へと通じる道 (Balzo di Monte Gallo)でこの祭りにぶつかってしまい、牛・羊の群れの通過を1時間ほど待たされました。迂回路もないのに、こういう道路封鎖が予告もなく行われるのが、いかにもイタリア。
そんなこんなで出発が遅れたハイキングも、夏時間のためもあり、日没前には歩き終わることが出来ました。結果オーライもいかにもイタリア。
そう、イタリアでは日々、
ハイキング中、人なれしたキツネ氏にこうして出会えたのも、出発が遅れたおかげかもしれない。と、今回も結果オーライと言うことで。
Transumanzaという言葉を辞書で調べると、「家畜の季節移動」という言葉が出てきます。なんだか妙に硬い訳語ですが、要はハイジのペーターが家畜を連れ、季節によって山を下りたり上ったりしていたあれです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Transumanza
http://it.wikipedia.org/wiki/Transumanza
今でも山に登ると、牧草地(主に休耕中の畑と山間部の草地)を求めて移動するヒツジ飼いの姿を見ることはありますが、現在は自動車道をヒツジたちに歩かせることは法律で「一応」禁止されているようで、長距離の移動はトラックを使用しているようです。
何でも少し昔までは、羊を連れてかなり長い距離を歩いて移動することがあったようです。実際どんなルートをたどって歩いたのか、今も残っている野道はあるのか、どこで寝泊まりしたのか、など、いつか調べてみたいテーマです。
典型的な3K労働とも言われている羊飼い。今となってはその大部分がイタリア人ではなく、隣国アルバニアの出稼ぎ羊飼いだと言うことです。どれほどきつい仕事なのか、やはり孤独な仕事なのか、果たして放浪の吟遊詩人スナフキン的な要素はあるのかないのか、本当にもうからないのか、体験してみたいですね。
写真のヒツジの群れはそんな習俗を回顧する祭りの場面です。日曜、妻と山(Forca di Presta, Castelluccio近辺)へハイキングに行った時、Forca di Pesta峠へと通じる道 (Balzo di Monte Gallo)でこの祭りにぶつかってしまい、牛・羊の群れの通過を1時間ほど待たされました。迂回路もないのに、こういう道路封鎖が予告もなく行われるのが、いかにもイタリア。
そんなこんなで出発が遅れたハイキングも、夏時間のためもあり、日没前には歩き終わることが出来ました。結果オーライもいかにもイタリア。
そう、イタリアでは日々、
臨機応変につじつまを合わせる適応力
= l'arte di arrangiarsi
の能力が問われます。公的な社会システムが日本ほど機能しないこの国では、ハプニングの度にいらいらしていると生きていけません。自分たちでどうにかするしかないし、不思議とどうにかなるのです。= l'arte di arrangiarsi
ハイキング中、人なれしたキツネ氏にこうして出会えたのも、出発が遅れたおかげかもしれない。と、今回も結果オーライと言うことで。
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